きいちご日誌

チームきいちごのメンバーによるブログです

卒業式と入学式とお化粧初め

こんにちは。チームきいちごです。

3月ですね。暖かくなってあっという間に桜が咲きました。

別れと出会いの季節になりました。でも、コロナがそのお祝いの気持ちに影を落としてるのは事実ですよね。

私たちメンバーも、各々ウン十年前から段階的に卒業と入学を繰り返し、至る今です。あの頃は当たり前の様にしていた卒業式が、今コロナで出来ないなんて想像もしませんでした。去年と今年…縮小しつつ式を挙げられている学校もあれば、中止を決めた学校もあると思います。でもどの卒業生も、4月の新入生や進学生も、祝われるべき人たちである事に変わりはないと思います。

 

さて、卒業と共に新卒として仕事に就く方もいると思いますが…皆様の「お化粧デビュー」っていつでしたか?

実は私は仕事の関係もあって、メイクをする様になったのは社会人◯年経過後…学生時代は興味もなく、本当に20代後半まで無縁でした。メイクをするのが楽しいと感じる様になったのは30代に入ってからでしょうか。メイク自体、必要に駆られてしたのが初めてでした。それ以外は七五三や成人式にメイクしてもらう程度で、自分でしたのは友人の結婚式など「しないと失礼にあたるかな?」と思った時です。そしてメイクはほぼ自己流で、さすがによくわからなかったので本で調べたりしました。母親に聞けばいいのではと言われそうですが、何となく気恥ずかしくて聞けなかったんですよね…。

メンバーの中にはお母さんに教わってからお店にいる化粧品担当の方に教わり、大学生の時にデビューの人や、友達と趣味の一環でメイクを始めた人。他には、高校卒業前に卒業生対象のメイク講座があり、それに参加したというメンバーもいました。

高等学校によっては、卒業前にそうしたメイクのやり方を教える時間を設けるところもあるそうです。先生というよりも化粧品メーカーの方がいらして、メイクの仕方やその後の肌ケアなど…一通りの説明と使い方の指導、といえばいいでしょうか。学生としては親に聞きづらい、興味があると言いにくいという人もいるでしょうし、プロに教えてもらうのはいい事だと思います。企業としても、もしかしたら将来顧客になる可能性もありますから、お互いイーブンな関係とも言えるかもしれません。

 

メイクはやっぱりやり方を知っていると自分の顔をより華やかに見せてくれますし、メイクのやり方で印象をガラッと変えることもできます

ですが、女性はメイクを「やりたくてやる」わけではなく「やらなければいけない」というタイミングが存在し、それは長い事『問題』として話が上っています。例えば、私の様に友人の結婚式に行くなどの特別なタイミングはあまり気にならない人は多いと思いますが、よく議題になるのは普段の「会社へ行く」のに行うメイクです。

昨今は随分下火になったとはいえ、今も「出社時は必ずメイク」というところは少なくないと思います。しっかりメイクとまでは言わないけれど、ノーメイクだと「メイクしなさい」とは言われないけれど「あれ?時間がなかったの?ノーメイクなの?」と一言もれなく貰う…なんて事はまだまだよくある話でしょう。また「会社の人や社外の人に会うのにだらしない、メイクはマナー」という人もやっぱり存在します。

一概にメイク自体が悪いのかというと、本当はそんな事はないと思います。ただ、何となくはっきり言われないけれどメイク必須なんだろうな…というこの空気が、げんなりしてしまうのはわかります。

メイクを毎日するためには、それなりに時間を必要とします。朝起きて洗顔→歯磨き→着替え→朝ごはん(順番は人によると思います)が、洗顔(化粧水と乳液と…)→歯磨き→着替え→朝ごはん→化粧(1分は無理かな…)という風に変わります。疲れて帰ってきた後も、メイク落としでちゃんとメイクオフしてお風呂上がりは化粧水。ケアを怠ると翌日以降の化粧のりが変わってしまいます。

そして何よりの負担…化粧品の購入化粧品は決して安くはありません。人によって(仕事によって)はマニキュアも…なんて方もいるでしょう。

また絶対ではありませんが…化粧品は個人的にも使うからついででしょ、と思う方もいるかもしれませんが、仕事時用の化粧品とオシャレメイク用の化粧品は必ずしも同じではないです。もしかしたら下地やファンデーションくらいまでは同じかもしれませんが、アイシャドウやチーク、口紅なんかはオシャレ用に違うものを持ってる人は少なくないと思います。

仕事で求められ、使用するのは「ちゃんと感」が必要なメイクです。時代的に濃くなりすぎず、でもメイクしてるのがわかる程度、落ち着いた色合いで可能なら肌が綺麗に見える…でしょうか。オシャレメイクは好きな色や服に合わせた色を使ったり、もしくは本当に気分で変えたりするものです。勿論、そもそも化粧しない!という人や、いやいや化粧品は各種類一個しかないよ、という人もいらっしゃると思います。

そして化粧品は肌に直接塗るものです。なので合う合わないも存在します。プチプラメイクでどうにか過ごしたいけれど肌に合わなくてデパコスメに…という人もいらっしゃいますよね。メンバーの中にはリップは塗れるけれど口紅はどうしても苦手という人や、厚めの化粧は肌の息が詰まる感じがしてどうしても好きになれない、という人もいました。化粧する場所や化粧の厚さでも、個人差は割と多くあります。

 

そして化粧品は女性だけのものなのか…いいえ。そんな事はありません。男性でもメイクをする人はいます。男性アイドルの影響でメイクを身近に感じる人もいるし、お仕事や趣味でメイクをする人もいます。私の夫はメイクをしているという自覚は全くないですが、花粉プロテクト効果が期待できるらしいBBクリームをこの時期は塗っています。またCMなどでも、男性の肌が乾燥しやすい事がよく取り上げられる様になり化粧水を使用する人は増えたと思います。

コロナ禍で在宅勤務になり、オンライン会議で自分の顔を見る事が増えたから気にする様になった…なんて話もありました。

 

もしかしたら、今「お化粧初め」を迎えた人もいるかもしれません。メイクをする事を楽しみにしていた人、ちょっとプレッシャーに感じていた人…色んな人が、その時を迎えるかもしれません。

それとは別に、メイクをする事が枷にならないといいなと感じます。その枷とは、金銭的にでもあり、また意図としてでもあります。強制をもしするならば最低限のサポートを考える必要もあるかと思うし、またその強制がそもそも必要なのかを考える必要があると思います。

そしてそれを考えるのは、必ずしも化粧をしている人だけではなく、それに関わる会社などの職場や世間一般といわれる世の中の人…なのだと思います。

婚姻届ってどうして書くの?

こんにちはチームきいちごです。

だいぶ暖かい日が増えてきましたね!地域によっては梅が満開どころか終わりそうな所もあるかと思います。

 

最近、婚姻届の話をちょこちょこ目にしました。

『りぼん』異例の付録“婚姻届”狙いは読者開拓 結婚憧れる“女子あるある”共感 | ORICON NEWS『りぼん』異例の付録“婚姻届”狙いは読者開拓 結婚憧れる“女子あるある”共感 | ORICON NEWS

 

この先生の言葉はほんとにすごい...!「学生結婚」して、卵を育てた実話に感動が止まらない https://www.buzzfeed.com/jp/sayakainai/kononohahontonisugoisiteotetanigamaranai?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter @sayakainaiより

 

婚姻届…とてもあっさりとわかりやすく話すと、結婚を決めた時に役所に出す紙です(雑!!!)

婚姻届の存在っていつ知りますか?いつの間にか高校生くらいには知っていたかも…と漠然とした思いで私はいます。

さて、今回は「まだ婚姻届を出した事のない人」を前提に婚姻届のお話をさせて頂きます。決して「婚姻届出しなさいよ(結婚しなさいよ)」という話ではありません

 

まず婚姻届の用紙は、都道府県の役所で手に入りますその他結婚式紹介雑誌に付いていたりもしますね。自分と結婚相手の名前や住所諸々の他、必ず自分たちではない二名の署名が必要になります(血縁者であってもなくても構わないので、友達に頼んでもいいですし、気にしない方や事情がある方は役所の人に書いてもらったという話もあります)。

一つ気をつけなければいけないのは「現在の本籍地」と「婚姻届を出す都道府県」が異なる場合は別途書類が必要になります。本籍地から取り寄せる必要があるので、本籍地が遠い人は気をつけないと出したいと思った日に出せない!なんて事になることもあるので気をつけて下さい(私はギリギリ間に合ったクチです…)

 

結婚と婚姻届については必ずしもイコールではなく、今は事実婚という考え方もあります。これはどちらが良いとも悪いとも言えません。婚姻届を出していないから結婚していない、と言われると正直悩むところではあります。ですがイメージ的に結婚イコール婚姻届の提出、と思う人は多いと思います。

婚姻届とは、戸籍についての書類です。「この紙にあるこの人とこの人は同じ戸籍に入って、戸籍という書類上家族となります」という公的な効力を持った書類です(勿論、役所に出して受理されたら、です)

この書類を出して同じ戸籍になる事には、いくつかのメリットが存在します。最も大きいのは有事の際の効力でしょうか。病院で手術の際に同意書に署名をします。殆どの場合、本人でない場合は血縁者もしくは配偶者となり、ここでいう配偶者は公的効力を持つ同戸籍の人を指す事が多いです。

その他、災害の時や万が一行方不明になった時も同じ様に血縁者もしくは配偶者と言われる事は多いです。また嬉しくはない話ですが、もしも亡くなられた際には相手の遺産を相続する権利が発生します。

この辺りの事は、婚姻届ではない形のパートナーシップや事実婚においても同等の権利を与えるべきという議論もされています。子どもが産まれた場合の親子関係についても同じで、同戸籍でない場合は男性側に認知してもらう必要が発生したりもします(婚姻届を出して同戸籍ならばそれは必要ありません)。現在は、この辺りは婚姻届を出したメリットと言えるかと思いますが、もしかしたら将来変わっていくかもしれませんね。また、現在日本では同性の婚姻届は受理されません。こちらもいつか変化がある可能性はあります。

公的効力があるというのは「もしもの時」に現在は威力を発揮すると思って頂けるととりあえず間違いではないかと思います(ざっくりですが)。

ちなみに、昔はよく「嫁に来た婿に来た」という言葉がありましたが、現在結婚の際に婚姻届を出すと、出した二人の「新戸籍」を作る形になるので、実際はどちらの家族の戸籍にも入ってはいません(夫婦で誰かの夫婦養子などになる場合はある意味嫁婿かもしれません)。

 

さて、こうやって見ると婚姻届って何かあった時助かるし結婚の時には出そう!ともしかしたら思うかもしれません。基本的に婚姻届含めて結婚は当事者二人の問題です……が、そうもいかない事は割と多いです。二人の問題…いえいえ「二人の家族」の問題です、という方はむしろ多いのです。

結婚したら、相手の家族が義理の家族となります。義理の家族は他人と言いますが、全くの他人!と無視できないからしんどい。そんな話はあちこちに転がっています。勿論、義理の家族とどんな形でもうまく付き合っている方もたくさんいます。

その義理の家族…になる前、婚姻届を出す時に時々問題になるのが「姓」の話です。

現在日本では、婚姻届を出す際に「夫となる人の姓を名乗る」か「妻となる人の姓を名乗る」かを聞かれます(チェックをどちらかに入れます)。そして婚姻届を出した二人は、基本的に同じ姓を名乗って生活する事になります。

この「同じ姓を名乗る」というのは、裏を返せば「どちらかの姓を名乗らなくなる」という事です。公的に名乗らなくなり、通称利用する様になる方を「旧姓」と概ね呼びます。この姓の問題は、もう何十年もわりと大きな問題として取り上げられています。その際たるものが「選択的夫婦別姓問題です。

婚姻届を出す際、姓は夫が使っていたものか妻が使っていたものかの二択です。どちらにしても構いません。ですが現在の日本は「男の姓にするのが普通」という認識を持つ人が多くいます。

当事者二人がしっかりと話し合いをした末に納得して選んでいる場合は問題ありませんが、男性もしくは男性側のご両親から「こちらの姓にするのが当たり前」と問答無用で言われる事も少なくなく、それを嫌だと感じながらも結婚したり、結婚自体をやめてしまうという人もいます。

「姓」に対しては人によって認識が変わりますが、産まれた時から使っていた、長く使っていた等の経過を経てアイデンティティの一つと感じていたり、ただこの姓が好きだから等の理由で変えたくない、名乗っていたいという方も勿論います。通称利用という話もありますが、通称はあくまで通称であり、変えてしまうと公的なサインには勿論基本使うことはできません。また研究者の方によっては姓の変更によって旧姓の時の実績(論文など)と切り離されてしまうという話もあります。そうした問題を解決しつつ、結婚をするために「選択的夫婦別姓」を望む声があります(選択的夫婦別姓は、現在の様な夫婦同姓にしたい方は同姓を選択する事ができ、別姓が良い人たちが別姓を選択できるというものです皆別姓になる、というものではありません

またこの「姓」ですが…結婚後、もしも離婚する場合に姓を変えた側の人は戻す事ができます。そのまま、相手の姓でいる事もできます。ですが「姓」のルールは変更の際「一つ前の姓に戻る事ができる」なので気をつけて下さい。

「海さん→結婚→山さんになる→離婚→海さんに戻る→再婚→川さんになる→離婚→海さんになる」…は可能です。

「海さん→結婚→山さんになる→離婚→戻さず山さんのまま→再婚→川さんになる→離婚→海さんには戻れない(一つ前の山さんに戻る事はできる)」は不可能です(その後海さんに養子に入る等すればできなくはありません。また例は離婚としましたが、養子入りなどで姓が変わる場合も同じルールです)。

 

婚姻届を出す事自体より、婚姻届を出したいと思うくらい添い遂げたい相手ができた事が一つの幸せなのかなと思います。選択的夫婦別姓の問題やパートナーシップ、事実婚の法整備など、婚姻届以外の部分で課題はあります。ひいては婚姻届にも繋がる課題です。こうした事の議論がちゃんとなされて、より良い環境になっていくといいと思います。

さて、どばーーーっと書きましたがざっくりと婚姻届と婚姻届を取り巻く色々ってこんな感じです。とても雑なので、勿論本当に婚姻届を必要とする際はちゃんと調べてみて下さいね!

おもちゃや服の「男の子女の子」

こんにちは。チームきいちごです。

今年初めの投稿ですので、時期としては遅いですが新年明けましておめでとうございます。本年もチームきいちごをよろしくお願いします

雪が積もる地域がニュースになる季節になりましたね(コタツ大好き…)コロナ禍で初詣はお家からという方もいらっしゃったかと思います。

 

例年だと年末年始はクリスマスプレゼントから始まりお年玉…と、お子さんのいるご家庭や親戚にお子さんのいる方は何かと出費の多い季節。今季は郵送という方もいたのではないでしょうか。

そんなプレゼントの定番におもちゃはランクインするかと思いますが、おもちゃ売り場に行くと多くは「男の子用おもちゃ」「女の子用おもちゃ」と表示されています。見た事ありますでしょうか?

今回はその表示の話を取り上げます。

 

「男の子用」「女の子用」と売り場を分けるお店は実際多いと思います。大手家電店のおもちゃ売り場や、子ども服売り場…こうした子どもグッズの売り場では多く見かけると思います。

例えばおもちゃ売り場なら、男の子用女の子用とあると大体想像されるものは皆さん同じかと思います。

男の子用…ヒーロー系のキャラおもちゃ、乗り物、プラモデル

女の子用…お人形、着せ替え、お絵かき、おままごと

…だいたいこんな感じでしょうか。

これ、おもちゃを探そうと思った時便利ですよね。とりあえずプラモデルを探すなら男の子用の方に行けばいいかな…とかなります。実際私もそうやって探す事は多いです。

でも、今のご時世としてはこんな分け方、もうナンセンスだな、と感じる方も多いのではないでしょうか。

女の子だってヒーロー系のおもちゃで遊ぶしプラモデルも作る子はいる事も、男の子だって人形が好きだったりおままごとが好きな子がいる事を、今の人は多く知っています。これは本当に近年の性教育の成果だと感じますが、性差で必ずしも遊ぶ物が変わるわけではないという事を最近の人は認識している事が多いです。

でも、今も「男の子用」「女の子用」と書くお店は存在します

服も同じ事が言えます。やっぱり「男の子用」「女の子用」と分かれていて、カラーリングやデザインに差がありますよね。

男の子用…ダークカラー、原色系、乗り物の絵、動物はクマやライオン、シマシマやドットなどの図形や静かな柄

女の子用パステルカラー、動物はネコやウサギ、花や草のボタニカル柄、リボンやフリルなどの装飾付き

…こちらもやっぱり、男の子でもピンクを着たっていいし女の子が乗り物の絵の服を着たっていい。また、男の子用でも女の子が着てもいいよね、と感じる人は多いかと思います。それでもやっぱりこの分け方なんです。

 

ではこの「男の子用」「女の子用」何か問題なんでしょうか。

探す時、先に書いた様なイメージで探せるから探しやすいし問題ない、という方もいると思います。実際今、探す時にこの分け方でもの凄く困ってる方は少ないと思います。

でも…遊びや服は性差で必ずしも変わるわけではありません。男の子用に陳列されているおもちゃが男の子用ではない事はもう分かっている事です。それでも男の子用女の子用って言い続けるのは、本当に問題無いのでしょうか?

まず根本的な事の一つとしてこれらを表示しているお店の意図は「探す」ための表示です。探しやすければいい…と言うのであれば、そもそも◯◯用ではなく普通に「キャラクターおもちゃ」「プラモデル」「人形」「なりきりおもちゃ」等と書けば良いと思います。また実際そうした表示になっているお店も存在します。逆に「男の子用」「女の子用」と表示を出しているお店は、それとは別に「キャラクターおもちゃ」などの表示もしていて、結果的に二重表示状態になっているところもあります。

服についても、子ども服を買う時に欲しい情報とまとまっていると助かる情報といえば、まずサイズです。そして飾りのある無し。飾りは、保育園や幼稚園、小学生によっては禁止されている事もあるからです。色についてはお子さんに合う色を探される事が多いと思います。女の子でもシックな色が好きな子や、男の子でもピンクが似合う子の親御さんは、今でも「男の子用」と「女の子用」を行ったり来たりしているのでいっそカラーでまとめてもらった方が楽かもしれません…(実際の経験と漏れ聞こえた愚痴をまとめた結果です…男の子にくすんだピンクを探すけれど女の子用にがっつりされてしまうと飾りがついちゃうなんて事も…これはまた別のお話…)

服はユニセックスな物もだいぶ増えてきましたよね。そうした意味でも性別で分けるのは売り場の人も「どっち…?」となるかもしれませんね。

となると、探すだけならば今の「男の子用」「女の子用」じゃなきゃ絶対に困る!という事もまた少なそうです。

ちなみに「友達の子どもに何かプレゼントあげよう!男の子だから男の子用おもちゃを!」…は、割と危険なのでお勧めしません。というのも、例えばですが…私の友人Aの子ども(男の子)は車が大好きです。もう乗り物の絵本とミニカーに囲まれて楽しんでいます。ですが友人Bの子ども(こちらも男の子で同い年)は車には一切興味無し!好きなのは動物全般でパンダがお気に入りです。子どもによって好みががっつり違うのが怖い所…もし自分のお子さんではない子にプレゼントをあげる時は親御さんにお伺いしてみてください(サプライズをしたい場合は、相手のことをいくらか知ってからをお勧めします)

 

さて「探す」という点については以上でとりあえず表示を変えてももの凄く困る…とはならなそうな雰囲気がします。逆をいうと、今のままでも「探す」事はできます。どうしても表示を変えたくないという場合「探す」行為としては変えなくても問題ないのでは?という気もしますね。

では、その他に何か問題があるのでしょうか。

…お気づきだと思いますが、問題はあります(無ければ取り上げないでしょ!と言わず、お付き合いください)

今までお話した中にもたくさん散りばめられていた、性別による「イメージ」…これが、問題なのです。勿論イメージ丸ごと全部が問題ではないですし、性別によるイメージが一切合切無いのもそれはそれで困る所はあるかと思います。

服のカラーや飾りなどについては、多少の性別によるイメージがあるのはやっぱり好みの面で多数派に寄せる事で発生するのは致し方ない所もあるかと思います。先ほどの話では服の色や柄しか取り上げませんでしたが、下着は性別によってどうしても変わります。また少し年齢のいったお子さんなら異性に下着を(売り場とはいえ)見られたくないと思う子もいるでしょう。そうしたプライベートゾーンを守るための物についてナイーブになるのは当然だと思いますし、それを守るために性別で売り場を分ける事は、逆に必要性も感じます(これはまた別の問題として、何に重きを置くかという事項になります)

ではおもちゃ売り場はどうでしょう。おもちゃは服と違って「必ず持たなければいけない物」ではありません。勿論娯楽は大人も子どもも大切です。子どもに関しては遊びから学ぶ事もたくさんありますから、遊びの道具程度…なんて言えません。親御さんによってはそれこそ素材から遊び方まで、調べてこだわる方もいます。ただ、服の様に絶対無いと困る物とは少し違う事も事実です。

これは服にも少し言える事ですが、まず性別で分けて表示をする事により、その表示に引っ張られてしまうという事があります。◯◯用と書いてはあるけど使っても良いと言われても、その文字の力が強く、自分は男の子(女の子)だし…と思ってしまう事があります。また大人も同じように、これは◯◯用だから、と選んでしまう事があります。

たかが表示、と思うかもしれませんが、毎回買い物に来た時に見ていると、言い聞かせられているのと同じように作用していきます。耳で聞くのと目で見るのは、情報を自分の中に入れているという点では情報の収集方法が違うだけです。いつの間にかそう思い込まされている…のに近い状態になっているかもしれません。

また、現在の「男の子用」「女の子用」という分け方には、性別による役割の決めつけも発生してしまう危うさがあります。

例えば女の子用のおもちゃ売り場には概ね「おままごと」があります。全く気にならない方は気にならないかもしれませんが…なぜ「おままごと」って女の子用おもちゃの分類なのでしょう。…理由は簡単ですよね。お料理は「お母さん」の仕事だからです。今は「料理は男女関係なく作る。独身の人だっているんだから。お母さんどころか女性だけの事じゃない」と言う方は本当に増えました。でもほんの少し前までは、料理はお母さんという構図こそが多数派でした。そしてその名残りが「おままごと」は「女の子用おもちゃ」なんです。

「おままごと」はわかりやすいので例として取り上げましたが、その他にもそうした事はたくさんあります。「男の子用おもちゃ」の「プラモデル」も、お父さんが必ずしもDIY好きでは無いですよね。ほんの少し前の「家の壊れた所を直すのはお父さん」も、今は「専門家をネットで探そう、家族でやれそうなら家族で楽しくやろう」に変化してきています。

 

こうした性別で分ける事の根本問題は、今変わりつつあります。だから「おもちゃ売り場くらい気にしない」という方もいるかもしれませんが、気をつけたいのはあくまでも「変わりつつある」過渡期であるという事です。

今でも「男の子なのに家の中で遊ぶなんて…男の子は元気に外で遊びなさい」という人や「女の子なのに戦隊ヒーローが好きなんて変わってる」という人は存在します。過渡期というのは、場合によっては簡単に戻ってしまえる状態でもあるのです。

日本はまだまだ性別によって不当に様々な事を振り分ける事があります。それは大人子ども関係なく存在します。もし、その不当な振り分けが無くなり、そうした事が「おかしい事」と日本中が認識できたのなら、逆に「男の子用」でも「女の子用」でも良いのかもしれません。そこに何の押し付けも無いのであれば、問題はないのかもしれません(でもそうなったら、なぜ男の子用女の子用と言うの?となるかもしれませんね)

 

例えば学校で「赤青鉛筆」を使うから買って、と子どもに言われたとします。

お店に行って「赤青鉛筆」を探していると仮定します。その時「文房具」の表示を探すのに、まず「男の子用」「女の子用」と書いてあったら…そのどちらかにだけあったら、不思議な気持ちになりませんか?…実はそういう気持ちの事でもあります。そうした不思議かも?という気持ち、気にならないかも?という気持ちを一度考えてみませんか?また自分はこう思うけど他の人は何故違うの?という事…そこから変わる事があると思います。

 

ちなみに私はセーラー◯ーンもスーパー◯リオもミニ四駆も好きな子どもでした!

 

 

コロナ禍でのお産

こんにちは!チームきいちごです。

一度は落ち着いてきたのかな…と思ったコロナ禍ですが、また感染者数が全国的に増えたニュースを見ながら、いつになったら気兼ねなく友達と会えるのかな…お出かけできるのかな…と思う日々です。

基本のマスクと手洗いを「当たり前」にする事でだいぶ変わると昨今話に出ていますが、夏場はマスクをつけるのも辛かったですよね。

 

このコロナ禍で、様々な事が「今までと違う」ようになりました。感染拡大を抑えるため、感染しないさせないために、どうしても変えざるを得ない事があるのは事実です。

今回、たまたまこのコロナ禍の中出産された方(Aさん)にお話しが聞けたのでそれをまとめました。

 

Aさんは、まだコロナが何となくテレビで話題になり始めた頃に妊娠が判りました。その頃はまだ「海外でコロナが発生している」という話ばかりだったので、日本に来ないといいな…という思いだったそうです。

ですがその後、日本でもコロナの発生が確認され、それから毎日のようにテレビではコロナの話が取り沙汰されるようになりました。

 

きいちご---Aさんは経産婦さんという事ですが、コロナという事での不安はありましたか?

Aさん---ありました。ニュースを見てもコロナの事がまだよくわかっていなくて、重症化するしないも曖昧な情報ばかりで…。妊婦は重症化した報告は無いというニュースと、不妊治療は一時的にお勧めしないみたいなニュースが入ってきていて、それって妊娠してるのは大丈夫なの?もし私がうつったら、母子感染はするの?って不安でいっぱいでした。

きいちご---外出を控えたりも?

Aさん---勿論しました。でも上の子は保育園に行ってるし、夫も電車通勤で不特定多数と毎日すれ違ってましたし…私も仕事をしていたので気が気ではなかったです。妊婦検診も勿論行かないわけにはいきませんでしたし。

(妊娠中の検診は週数により2週に一度や4週に一度、場合により週に一度など通院の必要があります)

きいちご---どうしても外出したり…お仕事の時はマスクもされたんですよね?

Aさん---はい。マスクもしていました。けれど中期ごろになるとちょっと歩くだけで息が上がってしまって、マスクをつけてると酸欠気味というか…本当にクラクラして歩けなくなってしまう様になったので、人と距離が取れている屋外ではマスクを外して歩く事もありました。

(妊婦の方は、胎児に酸素を送っている関係で普段の脈数が通常より早くなっています。個人差はありますが、Aさんの場合は普通に歩いているだけなのに、夫のBさんが軽く運動するよりも早い脈拍で過ごしていたそうです。

この頃、Twitterをはじめとしたネットでも「妊婦のマスクは酸欠の危険があるので、密になっていない時はマスクを取っていても許してほしい」といった話が話題になりました)

 

そうしてどうにか出産間近まで過ごしたAさんは、出産のための入院準備に入ります。

(ここから先、Aさんが行かれた某病院のお話をしますが、あくまでもAさんの行かれた病院の一例であり、他の病院や状況により取り組みは様々と思いますこれが全てではなく、あくまでも一例である事をご理解ください)

 

きいちご---Aさんが今回出産された病院は、上のお子様と同じ病院だったんですよね?

Aさん---はい。数年前に出産した時と同じ病院でした。自分のカルテがある事や、1人目の時に安心して産めたので、同じ病院を選びました。

きいちご---病院のシステムは以前と変わっていましたか?

Aさん---大まかな予約や診察、入院などのシステムは変わっていませんでしたが、コロナが理由で新しいルールはたくさん追加されていました。

病院に予約を入れると「予約された日の2週間前は、どこの病院にもかからないで下さい。もし病院にかかられた場合は予約日の変更をお願いする場合があります」と言われました。勿論お腹の子に何もなければ妊婦検診は2週間後なので問題ありませんが、お腹の痛みや出血があったら行かないわけには行きません。その時はどうすればいいのかは確認しました。

きいちご---病院は何て?

Aさん---どうしても必要な場合は仕方ないけれど、その場合は病院に来た際に、いつ・どこの・どの病院に行ったか…を伝える様に言われました。

きいちご---絶対にダメというわけでは無かったんですね。

Aさん---はい。でも極力、2週間未満は来ないで欲しいというのは伝わりました。

きいちご---病院に行ってからはどうでしたか?

Aさん---病院に入ったらまず手にアルコール消毒と、体温を測るサーモグラフィー?の様なものが立ってました。一度、37.5以上と出たみたいで呼び止められましたが、少し離れた所で脇で測る体温計で測り直して、問題がない事を確認されてから院内に入る事ができました。

きいちご---しっかりと水際対策されてるんですね。

Aさん---はい。そう感じました。待合室でも皆さん何となく椅子を一つ飛ばしたり、スペースを空けて気をつけている感じはしました。

きいちご---検診はいかがでしたか?

Aさん---マスクはつけていましたが、診察などは基本的に変わりありませんでした。

ただ、入院直前になると院内でしている『PCR検査』をする様に言われました。出産した病院では、入院の予定がある人はみんな必須になっている様です。結果は後日でしたが、陰性でした。

 

検診を経て、Aさんは出産のため入院となりました。

 

きいちご---入院について教えてください。

Aさん---入院中はほとんどずっとマスクをつける事になっていました。自分のベッドのカーテン内は外す事もありましたが、ベッドから出たら同室内でもマスクをしていました。

きいちご---その他以前と違うことはありましたか?

Aさん---いくつかありました。以前は食事時間は食堂で好きな席に座って食べられたのですが、コロナの関係でベッドでの飲食となっていました。なので、同じ日や近い日に出産したママさんと話す事は全く無くなってしまいました。上の子の時はそこで仲良くなったママさんもいたので…。

きいちご---それは少し寂しいですね。

Aさん---はい。後は…面会が一切禁止でした。一応、体調など必要があって医師から要請があった時は例外的に許可されるそうですが、それ以外は基本禁止で、必要な着替えなどは全て持ってくる様に言われました。

きいちご---結構な荷物ですよね。

Aさん---はい(笑)。ただ、一応荷物や書類の受け渡しを看護師さんが仲介するという形で許されていたので、実際は会えないだけで荷物の受け渡しはできました。でもやっぱり会えないというのはしんどかったです。上の子は入院中からたくさん夫や両親義両親に抱っこされていたのに、下の子はそれもないし、私も家族が面会に来ている時間休めたけれどそれもない。何より上の子が気になりましたし孤独感は多少感じました。

きいちご---出産自体はどうでしたか?

Aさん---出産も、分娩台に移動する前からずっとマスクをつけていました。そこまで苦しくは感じませんでしたが…ただ、私は陣痛が強くなる頃に胎児が少ししんどそうという事で酸素マスクをつけられたので、その時にマスクは外しました。最後までマスクをつけていたらどうだったかはわかりません。

ただ、先生も看護師さんもどなたかはいらっしゃるので、分娩中はコロナについてそこまで気にしていなかったです。それより陣痛の痛みと早く産まれて!と思っていました(笑)

きいちご---入院中に、特別に手厚い…というか、面会などない事へのフォローは何かありましたか?

Aさん---特に特別な事はありませんでした。ただ、1日に何度かある体温や血圧を確認する際に、看護師さんが患者さん全員に少しずつ時間を割いてささやかな雑談の時間をとっている感じはしました。

きいちご---病院として気にされている感じはあったんですね。

Aさん---はい。そういうのもあったので入院している事にはそんなに不安はなかったです。退院する時の方がソワソワしました。

きいちご---というと?

Aさん---退院する頃、またコロナ感染者が増え始めていたので退院して大丈夫かな?と思いましたし、何より帰るのにタクシーか電車を使わないと帰れません。私はマスクをできますが、赤ちゃんはマスクを着けられないのでそれが不安でした。

きいちご---なるほど。家に帰るまで、ですね。

Aさん---勿論、そんな事言い出したら帰ってからも夫も仕事があって上の子も保育園に行ってるので、リスクは家にいてもあるんですけどね。でも気にならないと言ったら嘘になります。

きいちご---出産自体がとても大きな出来事なのに、家に帰っても不安が続いてしまうのはストレスですよね。

Aさん---でも家に帰ってからは、夫や上の子とも顔を合わせて話せましたし好きなものも食べられる様になったので、やっぱり退院できてよかったなーとは思います。テレビも好きに見れますし…ニュースでコロナの話をしてる時は少し不安はありますが、全く知らないというのも怖いので。

きいちご---その他にコロナに関連して不安だった事などありましたか?

Aさん---不安というか…世間では「コロナなのに子どもを作ったんだから自業自得」という話が出ている事を妊娠中に知って、もし困った事があってもそう思われるのかな、と心配にはなりました。でも私はコロナが話題になるかならないかの頃に妊娠がわかりましたし、友達で年齢的にもう一年も待てない、という子もいましたし…私自身もコロナが日本に来たと知ってからでも、やっぱり上の子や自分の年齢との折り合いで待てなかったと思います。心配は心配ですけど、子どもが欲しい気持ちに対して身体にはタイムリミットがあるので…。

そういう事を分かって欲しいというか、コロナ禍の中妊娠するなんてって言われるのは辛いと思いました。

きいちご---そうですよね。不妊治療も一時的に推奨しない話はありましたが、人によってはこの一年、数ヶ月待てるかと言われたら必ずしも…というところはありますよね。

Aさん---出産した後の頃には随分そうした声も減ったのかなとは感じます。でもやっぱり少しソワソワしますね。そう思ってる人も多分いるんだろうなって思うので。

きいちご---お話ありがとうございました。

 

Aさんは無事に出産を終えて退院され、今はお家でご家族とゆっくりされているそうです。

今回Aさんの経験をまとめる事で、入院どうなるの?と不安を感じている出産予定、入院予定の方に少しでも情報をお伝えできたらと考えました。

これはあくまでAさんの一例であり、病院ごとに対応は違うと思います。今できる対応という意味では、今後の病院の対応もまた変わっていくかもしれません。

出産自体がとても大きな出来事で不安を感じる方も多いと思います。そこにコロナ禍という別の不安が増える中、少しでもお役に立てると嬉しく思います。(Aさん、今回ご協力ありがとうございました!)

 

今年のきいちごブログの更新は今日でおしまいですが、来年も引き続き月一更新を目指しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

皆様良いお年を!!

初めての生理…どう寄り添う?

こんにちは。チームきいちごです。

ようやく秋っぽくなってきましたね。暑さが少し和らいできたのにホッとします。

 

今回は「寄り添う」についてお話ししたいと思います。と言っても、寄り添うって何に、誰に、どうして寄り添うのかで様々なやり方があるので一つにまとめるのは難しいです。

なので今回は、初潮(初めての生理)を迎えた家族への「寄り添う」を少し考えたいと思います。

 

初潮は女の人にとってはとてもはっきりとした身体の変化です

何となく胸が膨よかになったかな?体毛が部分的に濃くなってきたかな?というじんわりと進む変化とは違い、その日は急に、予告なく来ます。しかも概ねはっきりと

初潮は個人差がありますが、概ね小学生から遅くても中学生の始め頃には来る事がほとんどです。とはいえ早い人は小学4年生くらいには始まる事もあるので、ここでいう個人差は数年のズレです。(チームきいちごのブログを読んでくださってる方の多くは、初潮はもう昔…もしくはあの頃かー、という方かと思います。よければちょっと思い出してみて下さい)

ほとんどの場合予告も予兆もなく初潮は来るので、家で迎えた人もいれば、出先で迎えた人もいると思います。また、親御さんが初潮前から生理用品を一つは持たせる場合もあれば、急な初潮に困ったり不安になり、助けを求められる友達や人を探した人もいるかもしれません。

 

現在の初等教育では、平均的に生理が始まるよりも前に、保健体育の授業や性教育の授業で身体の作りと共に生理の話を(少なくとも)女の子には伝える時間があります。またご家庭で伝える方もいるでしょう。

とはいえ、まだ初潮を迎えていない場合つまらない授業だな…面倒くさいな…と思った人もいると思います(まさに私はそうでした…)。授業とはそんなものですよね…。

 

初潮が来る…という事については、人によって様々な想いが発生します(一部、以前のブログ「お赤飯、出す?出さない?なぜ出すの?」の内容とかぶります)

大人の仲間入りをした気持ちで嬉しい。

ちょっとお姉さんになった気分。

女になったという感じが逆に嫌。

これから生理のたびちょっと不安。

仲のいい友達に追いついた。

恥ずかしいから友達にも知られたくない。

これらはどれをとっても素直なその時の気持ちであって、そこに間違いも何もありません(勿論ここにない想いもあると思います)

そしてその気持ちとは別に、それを誰かに知られる事に対して喜びや羞恥を感じたりもします。親相手でさえ、お祝いして欲しいと思う人もいれば恥ずかしいから触れないで欲しいと思う人もいます。それは本当に千差万別で個人の気持ちなので、お家の方には当事者に寄り添ってあげてほしいと思います。

当事者がそっとしておいて欲しい…と言ってるのに家族全員に共有、お赤飯!はやはり傷つく事もあります。また嬉しいからお祝いして欲しいと思っているのに知らんぷりされるのも傷つくでしょう。そこはそっと、どうしたいか聞いてあげて下さい。

 

初潮については、女親のいるご家庭ではやはり女親に相談する子が多いとは思います。ですが男親も相談される事はゼロ、という事はないでしょう。

必要以上に詳しくある必要はありません。学校で子どもたちが習う程度の最低限の知識と、生理になったら出血がある事、生理用ナプキンという道具が薬局に売っており、当事者が購入に行けない状態ならとりあえず一袋買ってきてあげる…程度分かっていれば問題ありません(生理用品は種類がたくさんあるので、薬局で何を買えばいいかわからない場合は薬局の方に相談してもいいと思います)

また子どもにどう伝えたらいいのか分からない…どうしてあげるのがいいのかも、どう調べたらいいのかもわからない…という親御さんは保険医や学校の担任、スクールカウンセラー、もし仲の良いママさんなどいらっしゃれば、そうした人たちを頼って聞くのも全然、アリです

こう言っては何ですが、自分が困ってる様な事は他にもたくさんの人が困って、誰かに相談する様な事は誰かが相談しているものです。相談する事は迷惑なことでも恥ずかしい事でもありません。ましてや子どもの事であれば、特に親身になって相談に乗ってくれる人はたくさんいます。

生理でお腹が痛い、動けない…等を訴える場合は、それこそ婦人科へ連れて行って医師に見てもらう、で大丈夫です。婦人科がわからなければ、スマホで「近くのレディースクリニック」で検索です!

(男性の方でたまに誤解されている方がいらっしゃいますが、女性も初めからレディースクリニックを知ってたり行ってるわけではなく、不安になった時に初めて調べて、探して行くのです。そこは普通の病院と何も変わりません)

 

さて、初潮が来るという事は、多かれ少なかれそれ以降、基本的には毎月「生理」とお付き合いする事の始まり、です(簡単な説明ですが、初潮の後は基本的に毎月生理がきます。また生理での出血は自分で調整できるものではなく、個人差はありますが3日〜6日ほど続きます。稀に生理は自分で調整できると勘違いされる方もいますが、実際はそんな事はありません)

この先毎月生理が来る…それは多数の女性にとっては面倒な事であり、場合によっては考えていた予定を変える必要が出たり、いつもより荷物が増えたり、トイレに行けるかなとか日頃の生活の中で不安に思う事もあったりする事象です。

ですが「生理」というのは健康のバロメーターでもあります。極端に体重が落ちたり、過度なストレスがかかったりすると生理が止まる事もあります。また規則正しく来ない生理やひどい生理痛、量の多い出血…不正出血等は女性特有の病気が潜んでいる事もあります。

毎月定期的に生理が来るという事は、実はとても大切な事でもあるのです

 

…とはいえ、できたら生理なんて煩わしいからこないで欲しい!!!

と思う女性は少なくないと思います。無くて済むなら無い方が圧倒的に楽なのは、事実でしょう。ほんっとうに煩わしいですからね!!(とても気持ちを込めて)

 

さて、ちょっと暴走しましたが…そんな生理とのお付き合いの始めである初潮。

娘は触れて欲しくないみたいだけど、何かしてあげたいとか、少しでも気持ちが上がってくれると嬉しいな…と思う親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、寄り添い方のあくまで一例として…生理用品入れなんていかがですか?という提案をさせて下さい。

 

生理用品は学校やお出かけに持っていかなければいけない、生理中の生活必需品です(今回は紙ナプキンを想定してお話しします)

お出かけはまだしも、学校だとポーチに入れていっても、いざトイレに行く時ポーチごと持ってトイレに行くとあからさまだし…とはいえランドセルやリュックを持って休み時間にトイレに行くのも行きづらさMAXですよね。

そこで「ハンカチに見える生理用品入れ」なんていかがでしょう。

色んな方が作り方をネットで公表しているので、検索して頂いてもいいかと思いますが、今回はきいちごのメンバーの中で個人的に作ったメンバーの作り方をご紹介します。

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手縫いでも、ミシンでもできますし、布のサイズによっては百均の布でも足りる量のものがあるかもしれません。

また、お子様の好きな布柄を探したり一緒に選んで作るのもいいかもしれません。

 

その他にもオススメなのは「汚れ物入れ」です。

言い方がうまくなくて申し訳ないのですが…例えば小学生の頃やまだ生理が始まって間もない頃、体育の授業や激しい運動がある日など、気をつけていても下着が汚れてしまう事があります。そうした時用に、一枚替えの下着と、汚れてしまった物を入れる袋があるととても安心します。

こちらは特別な袋というより、透けない小さめのフリーザーパックを百均等で購入して用意するだけのものです(バレンタインシーズンやクリスマスシーズンなんかは、可愛いものがたくさん出やすいのでオススメです!)。

透けない物、という事だけ気をつけて選べば、どんな物でも大丈夫です。フリーザーパックでなくとも、軽く封ができるビニール製の物であれば代用出来るかと思います。

また専用のフリーザーパックが各社からも販売されており、大手通販サイトなどからも購入できる様ですのでそちらもご覧ください(「ナプキン用 袋」や「ナプキン用 エチケットケース」など検索するとヒットします)。

 

どちらも娘さんに「こういうの、いる?どう?」とよかったら聞いてみてあげて下さい。

勿論!これも押し付けるのは良くないです!あくまで「寄り添う」のは当事者の気持ちにですから。

寄り添う形はたくさんあると思います。ご家族や友達…正解はない難しさもありますが、初潮を迎えた当事者の気持ちを聞いてあげて下さい。

…性教育って、そもそも何?

こんにちは、チームきいちごです。

 

今回は…割とアレな題名ですが「性教育」というものについてのお話です。

※部分的に、少し直接的な単語が出る場合があります(出来るだけオブラートや言い回しを考慮したいとは思うのですが…)

 

皆さま、「性教育」と聞いて何を思い浮かべますか?

最近は随分ネットでも学校などの教育機関でも「性教育」という言葉が登場する様になってきました。とはいえ、本当にここ数年といった感じでしょうか。

性教育」…と聞いて、セックス(性的行為)の教育(指南)だと思う方も一定数いるかと思います。これは「性」と「セックス」の意味合いの事故でもあるのかもしれませんが、「性教育」とは性的行為についての教育では特にありません。もう少し正しい言い方をすると、性的行為自体ではなく、それをも含めての様々な要因やそれに関わる色んな事を指します(なんて分かりにくい言い方…!)

 

本の学校では、保健科や家庭科の時間を中心に行われ、体や心の変化(第一次性徴及び第二次性徴、妊娠と出産、男女の相互理解と男女共同参画社会、性別にとらわれない自分らしさを求めること、性感染症の予防や避妊などの内容が扱われている。近年ではLGBTなど多様な性についても言及するようになった。

Wikipediaより)

 

Wikipediaさんの分かりやすいまとめを引用させて頂きますね…!

 

「セックス」という言葉は日本では性的行為を指す事がほとんどですが、海外では性別などのジェンダーとしての意味合いもあります。それと同じで「性」という言葉に引っ張られ、何となく「性的行為の事」と思われてしまう事が多くありますが、実際はそうではないのです(18禁のネタとして使われてしまっている所はありますが…)

 

さて、この「性教育」ですが、最近よく聞かれるようになり、学校で習った(性教育という言葉のもとでの授業があった)という方もいるかもしれません。

ただ、誤解しないで頂きたいのですが「性教育」という言葉が無かっただけで、それ以前の学校で教育を受けた方が一切の性教育を学んだ事がないわけではありません

性教育」とは、ようは総合教育の一つです。男女の身体の作りや違い、思春期やホルモンによる感情の変化、ジェンダーによる差別や権利の問題、個の権利と思いやり…などなど。こうした事は以前は保健体育の授業や社会科の授業で分けて触れていました

そうした限られていた事を総合教育としてまとめたもの…というとイメージしやすいかと思います。実際、内容も同じ物が多く存在します。

 

この総合教育ですが、良さとしてはやはり色んなものはどこかで相互作用があり、紐付いているという意味ではとても素晴らしいものです。

例えば、子どもが生まれる為には男女の関係が必要で、でもそのためにはまずお互いの事を理解して同じ思いであることを確認し合っているか、どちらか片方の独りよがりではないか…と「子どもが生まれる」はその事象だけではなく、そこに行くまでに「権利」「話し合い」「思いやり」「肯定感」「知識」など様々な事が必要になり、それは本来切ってはいけない内容です。それを紐付いて学ぶのはとても大事な事です。

ですが、総合教育の難しい所として…とにかく情報が多くなってしまいがちになります。

今お話しした「子どもが生まれる」例を、一回で理解してもらおうと話すと、あっさり何時間コースに!となります。日を跨ぐにしても、記憶はやっぱり新鮮な方に行ってしまいますよね。

そして何より、聞くのも面倒くさくなってしまう(この辺は私の文章の至らなさも多分にあったりします…)

 

こんな背景もあり、何となく「性教育」のどこかを区切って話す事が多くなっている傾向が、現在あります。

そして客観的に見ても特に多くピックアップされやすいのが、性教育の中の「セックス」「避妊」「生理」と言った部分でしょう。

このピックアップされやすい内容も、勿論「性教育」の中の一分野なので間違ってはいません。ただ、この一分野を「性教育の全て」と思われてしまうのは誤解です、となります。(その誤解を招く書き方をする方もいるし、あくまで一分野と明記される方も勿論いらっしゃいます)

 

私たちチームきいちごは「性教育」の中の「権利」についてどちらかというと重きを置いてお話しさせて頂いていますが、やはり「セックス」や「避妊」「生理」の話もまた話し合い、発信はしています。

こうした性教育の中のものは、様々な側面から見る事ができ、例えば「避妊」について、避妊具自体の話、避妊具を手に入れるルートの話、避妊具を使用する理由について体の側面の話、心の話、そもそも避妊具を使用するという思いやりの話、使用してと言う権利の話…この全て、これ以上にも「避妊」についてだけで存在します。

この一つの分野にすらたくさんの派生があり、「性教育」についてお話する方は限られた時間や文字数の中で選択されて話している事が多いかと思います。

そういう意味では、色んな方のお話しする「性教育」が必ずしも間違いではないのです。ただ、やはり「性教育」の全てでもありません(我々チームきいちごも同じくです)

 

また「性教育」について難しい事の一つですが、2020年8月現在、「性教育のプロ」というのは申し訳ないですが全て「自称」となります

というのも、性教育についての公的資格が存在しないのです。ようは学校の先生や幼稚園の先生などといった公的資格がありません。現在は一部の民間団体が認定書の様なものを配布していたりする様ですが、国から定められた規定が存在しないため、必ずしも「プロ」「先生」かと言われると疑問は残ります。

また国として明確な「性教育」の内容についての要項が詳しく定まっていないため「性教育」について発信している人たちの内容が、大まかには同じでも細部によって違う場合もあります。(例えば性教育でよく言われる「性をオープンに」という言葉について、きいちごは必ずしもオープンにする必要は無いと考えています)

現在「性教育」についてお話しされている方々は、何かしらの医学についての国家資格や教育機関の国家資格を持っている方が多く見受けられます。とはいえ、そうした国家資格を持っているから安心ですと言い切って良いかは正直な所わかりません。これについては、お医者さんや助産師さん、先生にも色々な人がいるので…という枕詞がついてしまうからです(この辺りは、今後「性教育」の国家資格ができたとしても同じかと思います)

とはいえ「お金をもらって性教育の発信をしてるならプロだ」「教壇に立つならプロでは」という見方もできます。また周りの人がプロと思う行動や、思わせる行動についてはどんな理由をつけたとしても責任あるものでなければいけないと感じます。

そこはプロアマというより、発信する者、教える者としての認識、また他者に「教育」と名の付くものを伝える事への責任感と責任を持つ必要性のお話になるかと思います(勿論チームきいちごも例外ではありません)

 

性教育」については、誤解を受けてしまう名称や、国が明確に定めた規定においての教育者が存在しないため、とても大切な分野なのに曖昧になってしまっている、という現状があります。

 

そして、とても憤りを覚えますが…「性教育」という言葉を隠蓑に使っているよからぬ人も少なからず存在します

性教育」という言葉のもとであればセクハラじゃないと言い訳して嫌がらせをする人。

性教育」を一緒に学ぼうと下心を隠して近づく人。

性教育」の授業や「性教育」と書いてあるネットの内容を盾に、恥ずかしくない事だから話せと強要する人。

これは個人の倫理観による所が大きく「性教育」が悪いとは言えません。悪意を持つ人というのはどんなものも利用しようとするものです。そして真剣に向き合っている人ほど被害に遭いやすい悲しい現実もあります。これに関しては「性教育」を発信する側や学校の先生などは、そうした事例もある事は頭に入れておく必要があるかもしれません。せっかくの総合教育がセクハラの温床になってしまうのは、本来避けなければいけない事例です。

 

と…「性教育」について長くなってしまいましたが、大まかにはこうしたものです。

とはいえ、途中でお話した様に現在国からはっきりとした詳しい要項が無いので、そうしたものがまとめられ、発表されればここから新たに「性教育とはなにか」の話が変わるかもしれません。

また、今回はチームきいちごとしての情報や意思と、客観的に見ての視点での説明となります。他の「性教育」を発信している方々とは多少の差異はあるかもしれません。それも含めて現在の「性教育なのかな?と思って頂けたらいいのかな?と思います。

 

長文お付き合いありがとうございました!

「らしさ」という魔法

こんにちは!チームきいちごです。

 

今回は「らしさ」。…言われた事、多分ほとんどの人が一度はあるのではないでしょうか。

それも「貴方らしさ」とか「女らしさ」「男らしさ」とか…色々ならしさ。直接言われなくても、本で読んだりテレビで聞いたり…自分というか自分の属しているモノに向かって呼びかけられる事もあったりするかな。

 

ちょっと回りくどい言い方ですが、自分を表すのには色んな言い方があります

例えば私の場合…

女性、昭和生まれ、卒業学校の名前、住んでる地区、趣味、仕事…などなど

一つでは「私」とわからなくても、全て「私」を構成するモノで「私」が属しているモノです。

そしてこの全てに「らしさ」をつける事ができたりします。

「女性らしさ」「昭和生まれらしさ」「◯◯学校卒業生らしさ」「◯◯市区町村在住らしさ」…といった具合。

勿論「私らしさ」もあります。

 

「私らしさ」って、素敵な言葉ですよね。

誰かじゃない私。私が私であるからこそ生まれる「私らしさ」

でも「私らしさ」って何なんだろう?思春期の頃にはよくこの迷路に迷い込む事も。私であるだけで「私らしい」のに、でも人に流されてる事もあったり、嫌な事や興味ない事をはっきり言えなかったり…それも「私らしさ」なの?我慢してる私って「私らしい」?それともこの我慢が無くなったら本当の「私らしい」私なの?

ある意味では、自己肯定感なのかもしれません。自分が自分をどれだけ肯定できるのか、しているのか。それによっても「私らしさ」ってだいぶ意味が変わると思います。

…こう書くと、ヤバい!ややこしい!面倒くさい!!と思うかもしれませんが、一番初めの「私らしさ」と言われると、ちょっと親近感、ありませんか?(無くても何となくニュアンスを感じてもらえるととっても助かります…)

いい意味で「私らしさ」ってこれだ!とか、いい意味で「貴方らしいね!」と言われると気分が上がる魔法の言葉

 

ですが、この「らしさ」…使い方や捉え方が違うと、魔法は魔法でも「呪い」になってしまう事があります。

分かりやすい例でいくと、雑誌とかの「モテる女の子らしいコーデ!」とか「これで◯◯らしく!」とかの文字。最近のネットでは随分このあたりの文脈を使うともれなく炎上!なんて事も増えたかもしれませんが、実は割と日常にも潜んでいます。

「女の子なのにそんな格好して…もっと女の子らしくしなさい」

…なんて子どもの頃言われた事のある人、たくさんいるのではないでしょうか。

先日話題になった

「母親なら手作りくらいしたらどうだ」

も文脈が違うだけで、要は「母親らしさ」の押し付けになっています。

また

「こんな事するのは貴方らしくない。もっとしっかりしなさい」

と叱る人も実は多かったりします。

「らしさ」という言葉が、誰かの考える何かを押し付けたり、言う事を聞かせるための言葉になってしまうのです。

 

「私」を表す様々な属性は、本来悪いものでは決してありません。ですが言い方の違いだけで、それが「呪い」になって「私」をがんじがらめにしてしまう事があります

人によっては、いい意味で「これ貴方らしくていいね!」と言われたけど、私らしく思わない…と悩む人もいるかもしれないですね。

「らしさ」が自分を責めてしまう状態や、相手に責められる言葉になった時…また言う事で誰かの考えるソレを押し付けられたり決められてしまう時、その魔法はとても素敵とは言えません

 

貴方自身が、ほんの少しでも「これって自分らしい。好きだな」と思た時、らしさってとても素敵な魔法になると思います

貴方以外の人が、少しでも主観的に「貴方らしい」と言うと、それは時に「呪い」になってしまう事もあります

「私らしいって何だろう?」と考えることは、そんなに悪い事じゃありません。むしろ思春期の頃に迷路に入って、大人になってもまだまだその迷路の中にいたりする人は少なくないです。

良い悪いと簡単には言えませんが、例えば忘れ物が多い…なんて事。忘れ物が多い事自体は正直そんなに良い事ではないですが、でも「忘れ物をしてしまう自分」を理解して、もし忘れ物をしない様に頑張っているなら、それは「問題を頑張って解決しようとしてる私、という私らしさ」と思うのは良いのではないでしょうか。ちなみに私は書類の整理がとても苦手です…。

 

できたら「らしさ」という言葉が、素敵な魔法として使われてくれたら嬉しいと思います