きいちご日誌

チームきいちごのメンバーによるブログです

初めての生理…どう寄り添う?

こんにちは。チームきいちごです。

ようやく秋っぽくなってきましたね。暑さが少し和らいできたのにホッとします。

 

今回は「寄り添う」についてお話ししたいと思います。と言っても、寄り添うって何に、誰に、どうして寄り添うのかで様々なやり方があるので一つにまとめるのは難しいです。

なので今回は、初潮(初めての生理)を迎えた家族への「寄り添う」を少し考えたいと思います。

 

初潮は女の人にとってはとてもはっきりとした身体の変化です

何となく胸が膨よかになったかな?体毛が部分的に濃くなってきたかな?というじんわりと進む変化とは違い、その日は急に、予告なく来ます。しかも概ねはっきりと

初潮は個人差がありますが、概ね小学生から遅くても中学生の始め頃には来る事がほとんどです。とはいえ早い人は小学4年生くらいには始まる事もあるので、ここでいう個人差は数年のズレです。(チームきいちごのブログを読んでくださってる方の多くは、初潮はもう昔…もしくはあの頃かー、という方かと思います。よければちょっと思い出してみて下さい)

ほとんどの場合予告も予兆もなく初潮は来るので、家で迎えた人もいれば、出先で迎えた人もいると思います。また、親御さんが初潮前から生理用品を一つは持たせる場合もあれば、急な初潮に困ったり不安になり、助けを求められる友達や人を探した人もいるかもしれません。

 

現在の初等教育では、平均的に生理が始まるよりも前に、保健体育の授業や性教育の授業で身体の作りと共に生理の話を(少なくとも)女の子には伝える時間があります。またご家庭で伝える方もいるでしょう。

とはいえ、まだ初潮を迎えていない場合つまらない授業だな…面倒くさいな…と思った人もいると思います(まさに私はそうでした…)。授業とはそんなものですよね…。

 

初潮が来る…という事については、人によって様々な想いが発生します(一部、以前のブログ「お赤飯、出す?出さない?なぜ出すの?」の内容とかぶります)

大人の仲間入りをした気持ちで嬉しい。

ちょっとお姉さんになった気分。

女になったという感じが逆に嫌。

これから生理のたびちょっと不安。

仲のいい友達に追いついた。

恥ずかしいから友達にも知られたくない。

これらはどれをとっても素直なその時の気持ちであって、そこに間違いも何もありません(勿論ここにない想いもあると思います)

そしてその気持ちとは別に、それを誰かに知られる事に対して喜びや羞恥を感じたりもします。親相手でさえ、お祝いして欲しいと思う人もいれば恥ずかしいから触れないで欲しいと思う人もいます。それは本当に千差万別で個人の気持ちなので、お家の方には当事者に寄り添ってあげてほしいと思います。

当事者がそっとしておいて欲しい…と言ってるのに家族全員に共有、お赤飯!はやはり傷つく事もあります。また嬉しいからお祝いして欲しいと思っているのに知らんぷりされるのも傷つくでしょう。そこはそっと、どうしたいか聞いてあげて下さい。

 

初潮については、女親のいるご家庭ではやはり女親に相談する子が多いとは思います。ですが男親も相談される事はゼロ、という事はないでしょう。

必要以上に詳しくある必要はありません。学校で子どもたちが習う程度の最低限の知識と、生理になったら出血がある事、生理用ナプキンという道具が薬局に売っており、当事者が購入に行けない状態ならとりあえず一袋買ってきてあげる…程度分かっていれば問題ありません(生理用品は種類がたくさんあるので、薬局で何を買えばいいかわからない場合は薬局の方に相談してもいいと思います)

また子どもにどう伝えたらいいのか分からない…どうしてあげるのがいいのかも、どう調べたらいいのかもわからない…という親御さんは保険医や学校の担任、スクールカウンセラー、もし仲の良いママさんなどいらっしゃれば、そうした人たちを頼って聞くのも全然、アリです

こう言っては何ですが、自分が困ってる様な事は他にもたくさんの人が困って、誰かに相談する様な事は誰かが相談しているものです。相談する事は迷惑なことでも恥ずかしい事でもありません。ましてや子どもの事であれば、特に親身になって相談に乗ってくれる人はたくさんいます。

生理でお腹が痛い、動けない…等を訴える場合は、それこそ婦人科へ連れて行って医師に見てもらう、で大丈夫です。婦人科がわからなければ、スマホで「近くのレディースクリニック」で検索です!

(男性の方でたまに誤解されている方がいらっしゃいますが、女性も初めからレディースクリニックを知ってたり行ってるわけではなく、不安になった時に初めて調べて、探して行くのです。そこは普通の病院と何も変わりません)

 

さて、初潮が来るという事は、多かれ少なかれそれ以降、基本的には毎月「生理」とお付き合いする事の始まり、です(簡単な説明ですが、初潮の後は基本的に毎月生理がきます。また生理での出血は自分で調整できるものではなく、個人差はありますが3日〜6日ほど続きます。稀に生理は自分で調整できると勘違いされる方もいますが、実際はそんな事はありません)

この先毎月生理が来る…それは多数の女性にとっては面倒な事であり、場合によっては考えていた予定を変える必要が出たり、いつもより荷物が増えたり、トイレに行けるかなとか日頃の生活の中で不安に思う事もあったりする事象です。

ですが「生理」というのは健康のバロメーターでもあります。極端に体重が落ちたり、過度なストレスがかかったりすると生理が止まる事もあります。また規則正しく来ない生理やひどい生理痛、量の多い出血…不正出血等は女性特有の病気が潜んでいる事もあります。

毎月定期的に生理が来るという事は、実はとても大切な事でもあるのです

 

…とはいえ、できたら生理なんて煩わしいからこないで欲しい!!!

と思う女性は少なくないと思います。無くて済むなら無い方が圧倒的に楽なのは、事実でしょう。ほんっとうに煩わしいですからね!!(とても気持ちを込めて)

 

さて、ちょっと暴走しましたが…そんな生理とのお付き合いの始めである初潮。

娘は触れて欲しくないみたいだけど、何かしてあげたいとか、少しでも気持ちが上がってくれると嬉しいな…と思う親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、寄り添い方のあくまで一例として…生理用品入れなんていかがですか?という提案をさせて下さい。

 

生理用品は学校やお出かけに持っていかなければいけない、生理中の生活必需品です(今回は紙ナプキンを想定してお話しします)

お出かけはまだしも、学校だとポーチに入れていっても、いざトイレに行く時ポーチごと持ってトイレに行くとあからさまだし…とはいえランドセルやリュックを持って休み時間にトイレに行くのも行きづらさMAXですよね。

そこで「ハンカチに見える生理用品入れ」なんていかがでしょう。

色んな方が作り方をネットで公表しているので、検索して頂いてもいいかと思いますが、今回はきいちごのメンバーの中で個人的に作ったメンバーの作り方をご紹介します。

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手縫いでも、ミシンでもできますし、布のサイズによっては百均の布でも足りる量のものがあるかもしれません。

また、お子様の好きな布柄を探したり一緒に選んで作るのもいいかもしれません。

 

その他にもオススメなのは「汚れ物入れ」です。

言い方がうまくなくて申し訳ないのですが…例えば小学生の頃やまだ生理が始まって間もない頃、体育の授業や激しい運動がある日など、気をつけていても下着が汚れてしまう事があります。そうした時用に、一枚替えの下着と、汚れてしまった物を入れる袋があるととても安心します。

こちらは特別な袋というより、透けない小さめのフリーザーパックを百均等で購入して用意するだけのものです(バレンタインシーズンやクリスマスシーズンなんかは、可愛いものがたくさん出やすいのでオススメです!)。

透けない物、という事だけ気をつけて選べば、どんな物でも大丈夫です。フリーザーパックでなくとも、軽く封ができるビニール製の物であれば代用出来るかと思います。

また専用のフリーザーパックが各社からも販売されており、大手通販サイトなどからも購入できる様ですのでそちらもご覧ください(「ナプキン用 袋」や「ナプキン用 エチケットケース」など検索するとヒットします)。

 

どちらも娘さんに「こういうの、いる?どう?」とよかったら聞いてみてあげて下さい。

勿論!これも押し付けるのは良くないです!あくまで「寄り添う」のは当事者の気持ちにですから。

寄り添う形はたくさんあると思います。ご家族や友達…正解はない難しさもありますが、初潮を迎えた当事者の気持ちを聞いてあげて下さい。