お赤飯、出す? 出さない? なぜだすの??
こんにちは。チームきいちごです。
ようやく梅雨になった地域もあれば、沖縄はもう梅雨明けだそうで…天気は地域差をガッツリ感じさせます…!
今回初めてのお話…ピックアップしたのは「お赤飯」です。
いえいえ、お赤飯といってもお赤飯の作り方がどうとか、ご当地お赤飯がという話ではありません。
皆さま、一度は聞いた事ある人が多いのではないでしょうか。
「初潮がきたら、晩ご飯にお赤飯を出す」
昔からある、一種の風習といえるかなと思います。
さてこの風習、どうなんでしょう?
チームきいちごでこの話を掘り下げてみました。
まずそもそも、初潮が来たらお赤飯を食べるのは何故か…については、もともとは「大人の仲間入りをしたお祝い」というのが通説の様です。
そして、昨今ではその「お祝い」をしてほしくない、という声も聞かれる様になりました。
チームの中で話をしたところ、実際の経験や記憶(もう思春期もちょっと懐かしいお年頃…!)から、結構白熱した状態になりました。
ちなみにチームメンバーの思い出としては、あの頃お赤飯が出てきた、お赤飯ではなくケーキだった、何もしなかった…などなど、各家庭によって様々でした。
さて、この「初潮の時にお赤飯」ならぬ「初潮のお祝い」ですが…今大人になって、自分の思い出を巡りながらチームメンバーから出たのは…
「一大イベントにしてほしくない。重大な話にしてほしくない」
「子どもの事なのに親のお祭りにされたくない」
「あの頃は、自分が『女になる』っていうのも気持ち的に嫌だった。男になりたいわけじゃないんだけど…」
…と、やや否定的な意見。
ですがここからまた掘り下げていくと、実は必ずしも「初潮のお祝い」が嫌、というのも違う…となってきました。
「親が前のめりすぎて、子どもの気持ちを置いていくのが…」
「大人の女=子どもを産む機械的に感じて辛い」
「突然『女』になった嫌悪感があった」
…どうも、あの頃を思い出すと「初潮になった戸惑い」が少なからずあったのだと気づきました。
メンバーによっては、初潮のタイミングが遅くて不安だった、急に来て病気かと思って不安だったという声もあり、そうした面では「初潮のお祝い」があった事で
「これは不安な事じゃなくてお祝いする様ないい事なんだ」
と安心したという話も聞かれました。
そう多くないメンバーの中でも「初潮のお祝い」について、お祝いされるのが嫌、という人もいれば、お祝い自体は別に、という人もいます。
ただ、メンバーの中で一つだけ一致した意見がありました。
「お祝いをする前に、そっとやるか当事者(初潮を迎えた人)に聞いてほしい」
人によって、
父親や兄弟に知られたくない。
お祝い自体恥ずかしくてやめてほしい。
家族に祝ってほしい。
祝っては欲しいけど親からこっそりでいい。
…と、様々な想いがあります。
結局「初潮のお祝い」自体が良い悪い、ではなく、その家族、初潮を迎えた方の気持ちなのだと私たちチームは考えました。
そういう意味では「初潮」という事象は性教育の中の「身体の変化」ですが「初潮のお祝い」は家族間等の「パートナーシップ」「人権」といえるのかもしれません。
ちなみにチームメンバーの中には、自分のお子さんに「初潮のお祝いに娘の好きな柄でポーチを作ってプレゼントした」という話も聞かれました。
また、今回「初潮のお祝い」について掘り下げましたが、同じ様に男の子の「精通のお祝い」ももしするか悩んでる方がいるのであれば…同じ様に本人にやるか聞いてみるのが吉かなと感じます。
お祝いされるのは誰なのか、お祝いは何のためになのか…主役の子ども達を置き去りにしてしまうと、後で悶々とするかもしれません。
何せチームメンバー、各々自分達の「初潮のお祝い」を覚えているくらい、とても記憶に残る事ですから。
お赤飯、出すか出さないかは、可能な限り当事者のお子さんと相談して決めて頂くのが良いと、チームきいちごとしては考えました。
では、今回はこれにて!!